no.54 錬金術の祖ヘルメス・トリスメギストス
- otagami_
- 2018年2月2日
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ギリシア神話に登場する、オリンポス12神の一柱である。
ギリシア神話では、ヘルメスは死者の魂の導き手として、生と死の境を自由に行き来できる使者であり、商業と学問の神であった。
エジプトの守護神トートと習合して、ヘルメス・トートとも呼ばれる。

はじめはアダムの孫として天文学の研究に携わり、ピラミッドを建造した賢者として生まれ、次はノアの大洪水後のバビロニアにおいて、自然科学・哲学・医学・数学の賢者で、ギリシアの哲学者ピタゴラスの師として生まれた。
そして最後の生まれ変わりのときは、モーセと同じ時代のエジプトにおいて都市計画に携わり、化学・医学・哲学の賢者だったという。
ヘルメスの死後、『エメラルド・タブレット』は彼の死体とともに埋葬されたが、その正確な場所は失われてしまう。そして、それから2000年を経て、このタブレットは再び歴史に姿を現した。なんと、ヘルメスの死体は、エジプトのギザの大ピラミッドの中に安置されており、タブレットはその手中にしっかり握られていたというのである。これを発見したのは、この地を征服したアレクサンドロス大王であった伝承がある。

一般に錬金術の目的とは、文字通り「黄金」を製造することにあったとされ
14世紀のフランスで『象形寓意図の書』を著したニコラ・フラメル という錬金術師は水銀を金に変えることに成功したと言われる。

だが…錬金術の“最終目標”は黄金を作ることではなく、「賢者の石」を手にすることであった。「賢者の石」とは、卑金属を金に変える究極の物質である。

錬金術師は「賢者の石」を「錬金薬」と呼びならわしてきた。が、しかし、歴史上、誰ひとりとして、「賢者の石」を精製できた者はいない。
黄金を作る石なら「黄金の石」とか名付けるでしょうに。何で『賢者の石』なんですかね。